【第1回】 フィギュアへの色移り編

このキャストオフさせたフィギュア、久しぶりに服でも着せてみよう･･･。
なかなかきつい･･･あっ！ ズリュッ（手が滑って衣服が本体にこすれる）
･･･色が、色がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ･･･ ･･･ ･･･
という経験はありませんか。管理人はしょっちゅうやっています。
色移りはキャストオフ好きには避けては通れない宿命･･･。
というわけで、ネットで方法を調べてみたところ下記の方法が見つかりました。

これは･･･素人にはきつすぎる･･･。
（５）はリスクが高い、（６）は機材と技術が無いと無理。
（３）の消しペンは簡単そうですが、フィギュア用ではないし除去液使用なので表面が荒れてしまう危険があります。
同様に（４）のシンナーも危険。
で、お手軽かつリスクの低い方法となると（１）か（２）になるわけですが･･･。
調べてみると、消しゴムの方が失敗率は高そうです。消しゴムの種類や汚れ、こする範囲など懸念材料も多いです。
となると、消去法で（２）メラミンスポンジでこする、しか残されていません。
はい、というわけで、今回はメラミンスポンジでフィギュアに移った色の除去に挑戦してみたいと思います。

それではメラミンスポンジで色移りの除去を試みてみましょう。
フィギュアはグッドスマイルカンパニーの「朱子」です。
ちなみにメラミンスポンジの素材に関してはウィキペディアを参照してください。
スポンジは100円ショップなどで購入できます。Amazonでも激落ちポイポイ[AA]等の商品が売られています。
まずスポンジを小さく切り、色移りした部分のみをこすります。爪の先でピンポイントにこするといいと思います。
あまり強くやりすぎると他の部分まで落としてしまいそうなので、最初は軽くこすりましょう。
すると･･･汚れが落ちてきました！ そんなに力を入れなくても大丈夫なようです。
ここまで簡単に落ちるとは思わなかったので、少々拍子抜けしました。
ただ光を当ててよく目をこらしてみると、こすった辺りが若干くすんで見えます･･･。
普通に鑑賞する分にはあまり気になりませんが、良く見ればわかってしまいます。
色移りを完全に消すと言うよりは、鑑賞に耐えうる程度に和らげると言うところです。
他人に譲渡する場合等、処置した事を伝えるなどマナーは守った方がいいでしょう。

次はスポンジの説明書通り、メラミンスポンジに水をつけてこすってみる方法を試してみましょう。
フィギュアはアルターの「黒セイバー ドレスVer. 」です。
やり方は同じく、小さく切ったスポンジを水につけてひたすらこすります。
軽くこすっただけではダメだったので、徐々に力を入れていきます･･･。
ゴシゴシやっていると･･･徐々に落ちてきました。
結論としては水につけても可能、だけどつけないでこする方が楽。といった感じです。
消しゴムと同じ原理ですから、やっぱり乾いていた方が落としやすいんでしょうね。
さて、便利なメラミンスポンジですが、このような方法では落とせない色移りも存在します･･･。

この和風堂玩具店「木ノ下貴子 トロピカルver.」のように、こすると肌色部分まで落ちてしまう物もあります。
更にこのフィギュアは移った塗料が完全にしみこんでしまっています。
例2のグッドスマイルカンパニーの「真行寺 真央」も同様の状態です。これらは見ればすぐにわかります。
気分の悪くなる実に恐ろしい画像です･･･。
こうなってしまうと、もはや塗り直す以外に方法はないでしょう。
自衛手段として、保管場所の温度には注意しないといけません。
30度以上はよくない、40度以上は危険という考えが一般的のようです。日本の気候ではきつめの条件です。
本来ならばこんなことにならないよう、メーカーが気を遣うべきなのですが･･･。
肌と接しやすい部分は、クリア素材を使っている事が多いコトブキヤなんかはさすがといえます。
それとメーカーさんには保管場所の温度、湿度等の細かいガイドラインを記載して頂きたいです。
総評としてメラミンスポンジは一部フィギュアには有効。だけどある程度のリスクはある。というところです。
それと肌部分以外で試したことはないので、衣服や髪などの色移りにも有効かどうかは未知数です。
チャレンジする方は自己責任でお願いします。
追記ですが、コーティングされていない塗装面が一番上の場合は塗装も落としてしまいます。
褐色肌の塗装部分や、シャドウが吹かれている部分などはやめた方がよさそうです。