めんま / アルター

アルターより発売された「めんま (本間芽衣子)」のレビューです。
原作は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」（あの花）です。

2013年夏には劇場版公開も決まっていますが、公開されたら今度こそお別れかと思うと、このまま公開されないでいて欲しい気もする複雑な心境です。
ゆきあつ君の女装が今度こそ最後だから淋しいというわけでは決してありません。
というか、イントロを見るとBD&DVD累計27万本以上も売れたとか･･･凄いですね。

座って脚をばたつかせるめんま･･･原作のシーンを彷彿とさせるポージングです。
秘密基地をイメージした台座の存在感も大きく、あの花ファン的にはもうこれだけで満足です。
微笑むめんまを見ていると、なんだか嬉しいような切ないような気持ちになります。
どこか儚げで雰囲気溢れる作品です。

大きさは1/8スケールとして、不満と言うほどではありません。（台座含めて納得なレベル）
もう少しボリュームがあってもバチは当たらないんじゃないかな！ という感じです。

めんま全身です。再現度は良好で、ふわりとした感じがグッド。
髪の毛、ワンピースはクリア素材で、透明感を重視している彩色になっています。

身体部分です。顔は可愛らしく再現度も良好で、ブルーの吸い込まれるような瞳も美しいです。
ですが、鼻筋と目の部分の高低差があり、光の当たり具合によっては影ができてしまいます。
頬～口周りも若干気になる。もう少し違和感のない造形にして頂きたかったところです。

透き通るような白い肌が素晴らしい。クリア素材に塗装してある銀髪も綺麗です。
ただ、もう少しシャープさと、シャドウがあってもよかったかもしれません。
不良品と言うほどではありませんが、汚れがあったのも気になりました。

白いワンピースのフリルは皺造形もしっかりでフンワリ感抜群。
こちらもクリア素材で、光に当てると透けてみえます。
そのせいか全体的に薄い印象ですが、めんまの純白なイメージには合っているともいえます。
そもそも幽霊さんですしね･･･。

細めの手足ですが、ガリガリという感じではなく違和感は無し。
足の先まできっちり造り込まれています。裸足好きな人も満足できそうです。

アオリ、フカンです。やっぱり、台座と合わせて一つの作品といった感じです。
管理人的には3枚目の角度からが好みです。
先ほどは鼻筋が高すぎると言いましたが、この角度で見るととても美しいのでアリかも。
といっても、角度限定というわけではなく、角度によって表情が微妙に変化するので鑑賞しがいがあります。
手元の日記帳パーツも心憎い演出です。

ある意味、このフィギュアの主役と言えるベース（台座）画像です。
これはもう、素晴らしいとしか言いようがありません。
秘密基地の雰囲気をしっかり再現しています。
はしごなどの木材、トタンの壁、タイヤ、かけられたバッグ･･･見事な造形と塗装、質感です。

傘、日記帳パーツや一段高くしてある下のベース、花の装飾などセンスが光ります。
めんまがいてこそではありますが、この秘密基地な台座だけでも鑑賞に値する出来だと思います。

木目やキズ、経年による汚れ表現まで芸が細かい。
そしてなにより刻まれた「超平和バスターズ」の文字･･･。せつないよおおおおおおおお。｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

その他置き方、めんまのみ、部分ズームアップ、ベース＆パーツ、パッケージ、お尻加工部分です。
めんまちゃんは最後の画像のように座らせるために平面加工されていますが、4枚目のように直に置いても違和感なく鑑賞できます。

固定はマグネット式になりますが、磁力が弱めなので強い振動やぶつかった場合落ちてしまいそうです。
地震で酷い目に遭った管理人としては、ちょっと恐い。
そこで、1～3枚目のように下の方に座らせてみました。
これがまったく違和感なく、台座、キャラ共に魅力的にディスプレイできるので結構オススメです。
超平和バスターズの文字が確認できるのもファン的にポイント高し！

なお、お色気面ですが･･･。パンツは覗けますです。はい。
そういうフィギュアじゃないんで･･･ええ。あ、でも裸足は萌えますね。

総評、台座を含めて一つの作品なので、完全にあの花ファン向けのフィギュアといえる。
めんま自身の出来は決して悪くありませんが、あくまで雰囲気を崩さないレベルという感じなので、キャラ目当てだと割高感が漂います。
台座の方は小物まできっちり造り込まれていて、素晴らしいクオリティです。
秘密基地という空間、あの花の雰囲気に浸るには良い作品だと思います。原作ファン的には満足できました。

「めんま アルター」のレビューでした。