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【第5回】 フィギュアの保管方法編

今回は管理人の経験を元にした、フィギュア(主にPVC)の保管についての注意点などをまとめてみました。

といっても、フィギュアを保管する上で重要なのは
①温度
②光(紫外線)
の二点です。これだけ注意しておけば基本的に大丈夫です。

【①フィギュアは暑さに弱い】
保管場所の温度は低ければ問題なしですが、25度以上になると注意が必要です。
飾っている状態にもよりますが、ベースとの接地面が一点(片足)のフィギュアは特に危険です。
素材のPVC(塩ビ)は含まれる柔軟剤(可塑剤)の影響により、熱で柔らかくなる性質があるので、支点が一点だとよほどバランスの良いフィギュアで無い限り重い方へ徐々に傾いていきます。
これを避ける手っ取り早い方法は、暑い時期はブリスターにしまっておく、横にしておく、などです。
さらに、支点が一点だけのフィギュアはベースに差し込むダボ(凸凹)の強度も心配です。
地震などにより倒れただけで欠けてしまうこともあります。
鑑賞するときだけ取り出したり、普段は横にしておく方が安心だと思います。
下の画像は足が傾いた上に、地震でダボ(凸凹)が欠けてしまった太陽の踊り子ルナルナさん。(´;ω;`)
HJさん、月影の方だけじゃなく太陽の方も再販お願いします。

傾いた太陽の踊り子ルナルナ

また、気温が高い状態で密閉した空間(箱の中やケース内)にしまっておくと、PVCフィギュアに含まれる柔軟剤(可塑剤)が表面にしみ出してべとべとすることがあります。
ただ、最近のPVCフィギュアはかなり改善されているようで、あまり心配する必要はなさそうです。
どうしても心配なら、たまに空気に触れさせてあげれば問題ないでしょう。
もしべとべとしてしまったら、こちらを参考にしてください。

【②フィギュアは紫外線に弱い】
さてもう一つの弱点、光についてです。
フィギュア(というより塗料)は紫外線に弱いのです。
紫外線に長時間当たると、塗料がだんだんと変色(色落ち・脱色)していきます。
下の画像は紫外線に焼かれて、上半身が土気色になってしまったものです。

土気色・・・

こうなってしまっては塗り直す以外に戻す方法はありません・・・。。゚(゚´Д`゚)゜。
特に日光は大敵! 太陽の光が当たらない場所に置きましょう。
また、蛍光管も微量の紫外線を発しています。フィギュアを鑑賞しないときは光を遮っておくと安心できます。
とはいえ、神経質になるほどの問題ではないとは思います。
光源の近くで長時間照射しなければ、それほど気にする必要も無いでしょう。
紫外線(UV)カットのコレクションケース(Amazon)も売られているようです。
どうしても心配なら、部屋の照明をLEDに変えることが一番手っ取り早い方法ですね。
家庭用に売られているLEDランプは基本的に紫外線を発しないので、フィギュアにも優しいです。
美術館でLED照明が導入されているというのも頷けますね。

フィギュアの保管については、上の二点さえ注意すれば問題ないでしょう。
PVCは衝撃に強い素材なので、あまり神経質になる必要はありません。
結局のところ、好きに飾って鑑賞するのが一番だと思います。

【番外編1:レジン(樹脂)・ポリストーン製フィギュア】
レジン(ポリストーン)は鋭さやなめらかな表現が可能ですが、PVCに比べて非常に脆いという弱点があります。
シャーペンの芯のようなイメージですね。つまり、ポキポキ折れます。
髪の毛の先など、少し押しただけで簡単に折れます。
試してみようなどと思わないでください。本当に簡単に折れます。押すなよ! 絶対に押すなよ! (;´Д`)ハァハァ
ですので、レジン製フィギュアはブリスターではなく、発泡スチロールに入れられています。
それでも輸送段階で折れていることも多かったりします・・・。
レジン製フィギュアを買ったら、すぐに取り出して状態を確認しましょう。
当然ですが、自分の不注意で破損してしまったら保証外になります。
箱から取り出すだけで神経がすり減るで、管理人はあまり所持しておりません・・・。
熱による変形、紫外線による変色はレジンでも起こりうるので、脆いことを除けば気をつけることはPVCと同じです。

【番外編2:変色】
最近のフィギュアではまずないことで、昔の物でも珍しいのですが、一部分だけ変色する現象があります。
箱に入れたままが悪い、密封しているのがまずい、などなど想像できることではありますが・・・。
その中でも凄かったのが、フリーイングさんのキョンの妹 バニーVer.です。

キョンの妹バニー変色

箱の中に入れたままにしておいたら、下半身があっという間に変色しました。
気になったので、その後、新品と中古品を購入しましたが、どれも変色していたので個体差ではないのでしょう。
まぁ、ここまで極端な例はそうそうないでしょうが、箱に保存派の方は、たまには空気にさらしてあげた方がいいかもです。

以上、『フィギュアの保管について注意すること』でした。
次回はフィギュアの取り扱いについて書いてみたいと思います。

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