2.2TB(2TiB、2.19TB)を超える大容量HDDを利用するための情報(注意点)をまとめてみました

UEFIなBIOSのメニュー画面

2.2TBを超えるHDDを使う場合、色々と条件があるようなので調べてみました。

今のところ2TBと3TBのハードディスクドライブでは、容量あたりの価格に大して差が無いので2TBが主流になっています。
しかし、HDDの大容量化が進み価格が下がれば、3TBが主流になると思われます。(2.5TBの物もありますが)
2.2TB(2TiB、2.19TB、略して2TBという場合もあり)を超えるHDDは、OSとマザーボード(BIOS)の対応が不可欠になります。

その場合、パーティッション配置規格がGUIDパーティションテーブル(GPT)という規格になります。
これは今まで使われていたマスターブートレコード(MBR)に置き換わるものです。

まず前提として、マザーボードのBIOS(ハードウェアを動かすためのファームウェア)が対応していること。
次にOSが対応していることの2点が重要になってくるようです。
具体的には下記の通り。

  • BIOSがUEFI(EFI)であること。(BIOSメニューがグラフィカルな画面になる)
  • Windowsの場合はOSが64bit版であること。(XP、VistaSP以降、7、8)
  • 32bit版の場合はVista以降の場合データ用に限り利用可能。(OSブート用不可)
UEFI BIOS画面

*UEFI BIOSのメニュー画面(ASUSマザーボード)

Seagate社製のHDDの場合、無償で提供されているDiscWizardソフトウェアを使用すれば、旧PC&OSでも利用可能になるようです。
この場合、レガシーBIOSで利用できるデバイス・ドライバをインストールするという方式のようです。(起動ドライブに2つのパーティッションが必要)
SeagateとWestern Digitalの説明ページは以下のリンク。

Seagate 公式
2TB超
DiscWizard

Western Digital 公式
WD Green 大容量ハードディスクドライブ

色々と面倒ですね・・・。
外付けHDDケースで利用する場合は、ケース(内のチップ)自体も対応している必要があるようです。

レガシーBIOSや32bitOSで利用する場合は、無理せずに2TB品を使用した方が良さそうです。
すでに今のマザーボードはUEFI(EFI)に置き換わっていますし、今後は64bitOSが主流になることは間違いないので、丁度過渡期といったところですね。
2TB超問題も次第に収束していくことでしょう。

OSの対応状況などは、下記のサイトで詳しく解説されています。
GUIDパーティションテーブル(GPT)(Wikipedia)
3TB HDDはPCを選ぶ!? 確実に使える環境やテクを一挙紹介(ASCII)
それにしてもHDDの大容量化も遠くまで来たものです。
技術者の方々の努力と情熱には頭が下がります。
次のブレークスルーは、熱アシスト方式の磁気ヘッドでしょうか。
実用化はまだ先になりそうですが、期待したいですね。





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