個人的にSeagate(海門)さんはユーザーへの対応が悪いというイメージを持っていて(灼熱HDDの系譜というのもあり)、あまり好きではないハードディスクメーカーさんでしたが、Western Digital製品ばかりというのもつまらないので、今回Barracuda 7200シリーズを購入してみました。
先日レビューした、2TB HDD WD Green WD20EZRXと同価格帯でライバル商品と思われる、Seagate Barracuda 7200シリーズ『ST2000DM001』をチョイスです。→公式ページ
その名の通り、回転数7200rpmのシリーズ(SATA3.0(6Gbps)対応)のようです。
こちらもバルク品ではなく、リテール(パッケージ品)の購入になります。
保証期間はWD同様、代理店、メーカーRMA保証それぞれ1年、計2年です。
【特徴】
シーゲイトOptiCache技術での機能、性能向上
シーゲイトAcuTracサーボ技術(凄そうだけど、具体的にはどんな技術なのかはわかりませんでした)
DiscWizardにより、XPなど旧OSでも大容量HDDを利用可能に
【消費電力】
読み取り/書き込み : 8W
アイドル : 5.8W
スタンバイ : 0.75W
スリープ : 0.75W
WD Greenに比べて、若干、動作時の消費電力が高めのようです。
回転数7200rpmなので、その分速度は出そう。
パッケージはこれぞHDD! というような簡素な物です。凝っているより逆に好感が持てます。
箱、梱包(気泡緩衝材)問題無し。代理店はCFD。
製造は中国。
プラッタの枚数なのか、約536gと、WD20EZRXよりも50gほど軽いです。
Seagateも専用のユーティリティソフト DiscWizardがあるようです。→公式ページ
このソフトウェアは、HDDのフォーマットや、旧い起動ディスク(ブート・ドライブ)からSeagateの新HDDに複製、移行する機能もあります。
バックアップ、HDD移行に使えて便利ですね。
XPにも対応しているので、4Kセクター問題も対応しているということでしょう。
なお、WD社でも同じようなソフトウェアが提供されています。
Seagateは詳細なウェブページでの解説、WDはPDFファイルでの解説で、どちらも扱いやすそうです。
ベンチマーク結果は下記の通りです。SATA2接続になります。
比較対象はちょっと反則ですが、Intel SSD『330 Series』(SATA3.0)と、2TB HDD WD Green『WD20EZRX』(SATA2.0)になります。
あくまで参考値ということでお願いします。
SSD 330Series | WD20EZRX | ST2000DM001 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
読み込み [MB/秒] | 書き込み [MB/秒] | 読み込み | 書き込み | 読み込み | 書き込み |
Seq | 470.4 | 158.9 | 161.0 | 69.83 | 194.2 | 192.7 |
512K | 413.9 | 158.9 | 51.58 | 47.76 | 59.32 | 96.09 | 4K | 26.81 | 89.91 | 0.597 | 1.001 | 0.668 | 1.330 |
4K QD32 | 123.3 | 155.4 | 2.053 | 0.860 | 1.560 | 1.324 |
*モードはデフォルト(ランダム)です
*AHCI有効
【速度】
読み込み、書き込み共に速い! 素晴らしい速度です。
当然SSDには敵いませんが、WD Greenには殆どの項目で勝利しています。
動作音も静かで、発熱も問題無し。
それぞれの特徴を考えると
Intel SSD 330 : OS起動(ブート・ドライブ)
WD Green : 省電力PC、データドライブ、外付けドライブ、非接触記録ヘッドでバックアップ保存用としても良さそう
Barracuda ST2000DM001 : OS起動(ブート・ドライブ)でもデータドライブでもイイ! オールラウンダー
という印象を受けました。
【総評】
申し分の無い速度で、性能は文句無し。全ての用途でおすすめできます。
あとは長持ちしてくれれば最高ですね。
ある程度使い込んだらまた計測してみたいと思います。(当分先でしょうが・・・)
*なお、完全フォーマット(NTFS)は3時間半かかりました。
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