SanDisk(サンディスク) OTG対応 USB3.0フラッシュメモリ『ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0 32GB (SDDD2)』(Amazon)のレビューです。
手持ちのMicroUSB搭載機器が増えてきたので購入してみました。
このメモリの特徴はMicroUSB(マイクロB)端子と通常のUSB端子(タイプA)の両方を搭載していることです。
通常使用の他に、MicroUSB端子側はUSB OTG接続で利用することができます。
つまりMicroUSB端子を備えたスマートフォンやタブレットPCに、OTGケーブル等を交えることなく直接挿入することができるわけです。
スマートフォンやタブレットPCは、充電用としてUSB端子が一つしかついていないものが殆どです。
OTG(USB On The Go)とは端的に言えば、MicroUSBやType-C端子などを使ってUSB機器を利用するための規格です。
現在ではOTGには殆どの端末が対応していると思いますが、OTG機能を使う前に一応対応しているかどうか調べておいた方が良いかもしれません。
このSanDisk ウルトラ デュアルはデュアルの名にふさわしく、二種類のUSB端子で使えるアイデア製品というわけですね。
使い方としては、PC/スマホ/タブレットPC間のデータ移動などです。
ウルトラ デュアル 製品画像
サイズは幅:4cm(コネクタ収納時:3cm) 厚さ:1cm 高さ:2cm 、重量は5.7g。
指先ほどの大きさでとても軽量です。
出っ張りを軽く押して左右にスライドさせることにより、タイプA(オス)、収納、MicroUSB(オス)を切り替えます。
押し出せばきっちりはまるので、USB端子に差し込んだ拍子に押し戻されたりする心配はありません。
真ん中の金属部分が少し出て輪になっているので、ここにストラップなどを通すこともできます。
デザインも小さい割りにがんばっており、使い勝手の良さと細かい配慮はさすがSanDiskです。
コンパクトなので差し込んでも目立ちません。
タブレットPCで、正常にリムーバブルディスク(Windows)、USBdisk(Android)として認識されました。
速度計測
比較対象としてKingston USB3.0フラッシュメモリ DataTraveler 100 G3 32GB(型名:DT100G3/32GB)の速度も載せておきます。
なお、USB2.0接続はタブレットPC OTGでの計測ですが、デスクトップUSB2.0接続とほぼ同じ速度でした。
上の画像はCrystalDiskMark現行バージョン、下の画像は旧バージョンの結果です。
DT100G3 USB3.0 |
SDDD2-064G USB2.0 OTG |
SDDD2-064G USB3.0 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
読み込み [MB/秒] |
書き込み [MB/秒] |
読み込み | 書き込み | 読み込み | 書き込み |
Seq Q32T1 |
81.87 | 36.18 | 41.44 | 27.21 | 102.3 | 45.77 |
4K Q32T1 |
11.25 | 0.234 | 5.493 | 2.931 | 6.244 | 3.049 | Seq | 81.79 | 38.80 | 38.80 | 26.64 | 100.7 | 31.46 |
4K | 10.62 | 0.455 | 3.736 | 2.469 | 6.062 | 2.936 |
*モードはデフォルト(ランダム)です
*ファイルシステムexFAT
USB3.0メモリとして安定した性能です。
この価格帯のフラッシュメモリとしては、書き込み速度も良好といえると思います。
特に4Kの数値が落ち込まないのが良い感じですね。
USB2.0接続も読み込み性能は落ちますが、書き込みの方はあまり速度が低下しません。
スマホ/タブレットPCでも問題なく使用できるでしょう。
ランプの点滅等はなし。
コネクタ周りはそれなりに熱くなりますが、持てないほどではありません。
総評
デスクトップ/ノートPCでダウンロードしたファイルをスマホ/タブレットPCに移動させるのが非常に楽になりました。
途中にOTGケーブルやハブを介する必要がないので、データのやりとりがスムーズになります。
このメモリだけで完結できるのが素晴らしいですね。
しかも読み込み、書き込み速度も悪くないのが素晴らしい。
普通のUSB3.0メモリとして利用するのも良いですが、デスクトップPC/ノートPC/スマホ/タブレットPC間でデータ移動をさせる頻度が多い人には特にお勧めのフラッシュメモリです。
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