IntelのミドルレンジPC向けデュアルコアCPU、『Intel Core i3-3225 (Ivy Bridge)』のレビューです。
詳細、スペックは下記の通りです。
Core i3-3225スペック
Cerelon G550 | Cerelon G1610 | Core i3-3225 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Sandy Bridge | Ivy Bridge | Ivy Bridge |
CPUクロック | 2.6GHz | 2.6GHz | 3.3GHz |
GPUクロック | 850-1000MHz | 650-1050MHz | 650-1050MHz |
L3キャッシュ | 2MB | 2MB | 3MB | コア数 | 2コア 2スレッド | 2コア 2スレッド | 2コア 4スレッド |
製造プロセス | 32nm | 22nm | 22nm |
ソケット | LGA 1155 | LGA 1155 | LGA 1155 |
TDP | 65W | 55W | 55W |
対応メインメモリ | DDR3-1066↑ | DDR3-1333↑ | DDR3-1333↑ |
DirectX | 10.1 | 11.0 | 11.0 |
拡張機能 | MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, SSE4.1/4.2, Intel 64, XD bit, EIST, VT-x, Intel SpeedStep | MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, SSE4.1/4.2, Intel 64, XD bit, EIST, VT-x, Intel SpeedStep | MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, SSE4.1/4.2, Intel 64, XD bit, EIST, VT-x, Intel SpeedStep, AVX |
お手軽に買えるCore iシリーズかつ、グラフィックス性能も強化されているバージョンということで、コストパフォーマンスを重視する管理人がチョイスするCPUはi3-3225しかない! というくらいしっくりくるスペックです。
特徴は下記の通り。
2コア 4スレッド Hyper-Threadingにより仮想4コア
GPU Intel HD Graphics 4000 DirectX11対応 通常モデルの2500より実行ユニット (EU) 強化
AVX対応 すごいSSE(浮動小数点演算)
1の位に5が付く型番がHD Graphics 4000のようです。
グラフィックスの強化=GPGPU機能強化で、対応したソフトウェアを利用している人には大きな意味がありそうです。
セレロンなどと共通のアルミヒートシンクです。
ファンはNIDEC製。やっぱりDELTAと比べるとクセがありますが、定格で利用する限りに置いては音、冷却性能共に問題無いと思います。
組み立ててみた諸々の感想と、旧型PCとの比較はこちらの記事をどうぞ。
Core i3-3225ベンチマーク
ベンチマークです。セレロン G550とG1610が比較対象です。
計測したPCのスペックはOS Windows 7(64bit)、マザーボード ASUS P8B75-M LX PLUS(Intel B75) 、メモリ DDR3-1066(8GB)です。
昔に比べてヒートシンクの取り外しが楽になったのが地味に嬉しい・・・。
G550 | G1610 | i3-3225 | |
---|---|---|---|
CrystalMark | 150244 | 162304 | 220473 |
CINE(OGL) | 6.96 | 10.51 | 16.52 |
CINE(CPU) | 1.99 | 2.10 | 3.28 | MHFベンチ | 470(945) | 683(1326) | 1317(2499) |
FF XI | 4372 | 4117 | 5364 |
SuperPI | 1分17秒 | 1分13秒 | 59秒 |
消費電力I | 24.7W | 23.5W | 38.7W |
消費電力CPU | 54.1W | 40W | 67.6W |
消費電力GPU | 36.8W | 39.5W | 71W |
*CrystalMark=CrystalMark 2004R3総合スコア
*CINE(OGL)=CINEBENCH 11.5 OpenGL/fps
*CINE(CPU)=CINEBENCH 11.5 CPU/pts
*MHFベンチ=MHFベンチマーク 【大討伐】 1920×1080 括弧内は1280×720
*FF XI=FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3 High
*消費電力I=アイドル時の消費電力
*消費電力CPU=負荷(CPU)を与えた時のピーク時の消費電力
*消費電力GPU=負荷(GPU)を与えた時のピーク時の消費電力
さすがにクロックの数値並みには消費電力が高くなりますが、CPU、GPU共にそれに見合うだけの性能があります。
HD Graphics 4000とその他では大きな差があり、GPGPU機能を使いグラフィックスボードを追加しない場合は、かなりの優位性といえるのではないでしょうか。
それなりに負荷のかかる作業をしたり、重い3Dゲームもやりたい、でもあまりお金をかけたくない・・・というコストパフォーマンスを重視する派の人にうってつけのCPUですね。
常に動画エンコードをしているようなヘビーな使い方をするなら、4コアの上位版が良いと思いますが、大抵の場合は『Core i3-3225』で十分だと思います。
管理人的に大満足の性能で、サブPCだったはずがメインPCになってしまいました。
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