IntelのローエンドPC向けデュアルコアCPU、『Celeron G550』のレビューです。
スペックは下記の通りです。
アーキテクチャ : Sandy Bridge (第2世代Coreプロセッサー)
CPUクロック : 2.60GHz
GPUクロック : 850MHz(Turbo1000MHz) Intel HD Graphics (DirectX 10.1対応)
L3キャッシュ : 2MB
コア数 : 2コア 2スレッド
製造プロセス : 32nm
ソケット : LGA 1155
TDP : 65W
対応メインメモリ : DDR3-1066以上
拡張機能 : MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, SSE4.1/4.2, Intel 64, XD bit, EIST, VT-x, Intel SpeedStep
デスクトップ向けSandy Bridge世代セレロンとしては、性能順で上から2番目の型番になります。
上の型番であるG555はクロックが100MHz上以外基本性能は同じです。
G540、G530もクロックが順に100MHz低いだけで、4種はクロック以外に違い無しですね。
大して性能に差は無いので、価格だけで決めてしまってもイイのではと思います。
とはいえIvy Bridge世代も発売されたので、今後はそちらが主流になりそうですが。
というか、こっちを買った数日後に後継が出るとか、間が悪すぎ(良すぎ)でした・・・。
シンプルなアルミヒートシンクで、ファンはNIDEC製です。
CPUファンは特に可も無く不可も無くですが、起動時だけ一瞬加速するのと、電源ケーブルが窮屈でファンに当たる状態になりやすいのは何とかして欲しい物です。(Core-i3 3225も同じ挙動)
CPUの種類によるのか、ロットによるのかは不明ですが、G1610はDELTA製でそちらの方が完成度が高いファンに感じました。
まぁ、どちらも動作中は静かなので文句というほどではありませんが。
組み立ててみた諸々の感想と、旧型PCとの比較はこちらの記事をどうぞ。
一応こちらにもベンチマークを載せておきます。
計測したPCのスペックはOS Windows XP(32bit)、マザーボード GIGABYTE Intel H61 GA-H61M-HD2、メモリ DDR3-1066(4GB)です。
MHF1920×1080については、解像度的にディスプレイが対応していないので計測できませんでした。
【CrystalMark 2004R3】
総合ポイント : 114935
ALU : 28204
FPU : 28842
MEM : 32843
HDD : 9222
GDI : 6532
D2D : 6179
OGL : 3113
【CINEBENCH 11.5】
OpenGL : 5.67 fps
CPU : 1.82 pts
【MHFベンチマーク 【大討伐】】
1280×720 : 894
1920×1080 : N/A
【FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3】
Low : 6905
High : 5008
【SuperPI(419万桁)】
1分16秒
赤字の数値はメインPCのCore 2 Duo E6850 (3GHz)+Geforce GTS 450より数値が上の物です。
メモリやグラフィックスはともかく、演算のALU、CINEBENCH CPU、SuperPIでCore2Duoを上回っています。
勿論、メモリやチップセットの性能向上という面もあるかと思いますが、それでも4000円でこのパフォーマンスが得られるのは凄いことだと思いました。
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