SanDisk SSD UltraPlus SDSSDHP-128G-G25 レビュー

SDSSDHP-128G-G25

Solid State Drive(SSD)のOS起動速度に慣れてしまうと、もはやHDDには戻れなくなるものです。
そして、手持ちのPCのHDDもSSDに入れ替えてしまいたくなる病が発症。
仕事用の古いノートPC(HP)のHDDをSSDに換装しようと思い立ちました。

あまりお金をかけたくないので、1万円程度の価格帯から検討することに。
Samsungの840シリーズが人気のようですが、サムスンは昔メモリとHDDで痛い目に遭ったので良い印象がなく、TLC NANDも心配なので除外。
他にはIntelの60GBあたりになりますが、330シリーズだとすでにレビューしてしまってるので面白くない。

最終的にSanDiskとCFD(TOSHIBA製SSD)で悩みましたが、今回は価格重視でSanDisk SSD UltraPlus『SDSSDHP-128G-G25』(Amazon型番SDSSDHP-128G-G25AZ)を購入することにしました。
サンディスクはNAND型メモリの大御所だし、実績も信頼性も十分。
また、輸入ショップ保証ではなく、国内正規代理店による3年保証付きというのも重要なポイントです。

SanDisk Ultra Plus SSD スペック
各容量のスペックは下記の通り。

64GB 128GB 256GB
型番 SDSSDHP-064G SDSSDHP-128G SDSSDHP-256G
コントローラー Marvell SS889175
NAND SanDisk 19nm eX2 ABL MLC
SATA Revision 3.0 (6 Gbit/s)
シーケンシャルリード 520 MB/s 530 MB/s 530 MB/s
シーケンシャルライト 155 MB/s 290 MB/s 445 MB/s
ランダムリード4K 76000 IOPS 80000 IOPS 82000 IOPS
ランダムライト4K 29000 IOPS 33000 IOPS 39000 IOPS
平均故障間隔 200万時間
アクティブ消費電力 0.12W
保証期間 3年間

*IOPS=1秒間に読み込み/書き込みできる回数
*4KBランダムリード/ライト=4KBのデータをランダムに読み込み/書き込みした時のIOPS

19nm MLC NAND、コントローラーはMarvel SS889175 processor。
Marvel SS889175は、インテル製SSD 510シリーズなどで採用されているSS889174の省電力版とのことなので問題なさそう。
もちろん、SATA3.0(6Gbit/s)対応です。
今回換装予定のノートPCはSATA1.0接続のWindows XPなので、Trimすら使えないという、ちょっと宝の持ち腐れ感ではあります。

パッケージと本体です。
キットではないので、本体のみのシンプル構成。
厚さは0.7cmと薄いせいか、厚さ補完のためのパーツが付属しています。(テープで貼り付け)

代理店はキヤノンマーケティングジャパン。Canonは代理店業もやってたんですね・・・。
代理店サポートは安心ですが、サンディスク日本語サイトにはSSDの商品情報やファームウェアに関する情報はありません。

取扱説明書のSSDの取り付け方と注意事項は日本語で書いてあります。
ファームウェアに関しては、http://www.sandisk.com/supportから最新ファームウェアをダウンロードしてくださいと書かれています。
(アクセスするとサブドメインのhttp://kb.sandisk.com/にジャンプします)

SSD Toolkitでファームウェアの確認と更新
まずはPCにSATAで接続、Windowsを起動します。
次にファームウェアのバージョンを調べるために、公式からSSD Toolkitをダウンロードしました。
ツールはUltra Plus SSD 公式ページからダウンロードできます。
(下のSupportをクリック→Downloadsの項のSSD Toolkit (Software)をクリック)
SSD Toolkitはちょっとおかしい日本語表示が可能なので、慣れた人なら特に問題なく作業できると思います。

ファームウェアのバージョンは「X211200」です。
ファームウェアアップデータをクリックで、最新のバージョンを確認。
最新の「X2306RL」ではなかったので、早速アップデートすることにします。

ISOイメージとUSBスティックが選択できます。



USBメモリから起動できない古いタイプのPCの場合は、ISOイメージを選択して、DVDかCDに焼いて起動することもできます。
USBから起動可能かどうかは、PCを起動する際に(大抵のPCは)DELキーを狂ったように連打すれば、BIOS画面が立ち上がります。
BIOSのメニューから、BOOTドライブの設定をUSBデバイスに設定できるなら、USBメモリからの起動が可能と言うことになります。

今回はUSBメモリから起動可能なPCなので、USBスティックを選択して起動ドライブを作成します。
USBメモリの注意事項は32MB以上の容量があること、内容は空にしておくの3点です。FATでフォーマットされます。
あ、それと、ドライブ選択を間違えて、違うUSBメモリに書き込まないよう気をつけましょう。
そんなおっちょこちょいは私だけですか。そうですか。

USBフラッシュドライブのファームウェアのISOイメージが完了しました。
の文字が出ればWindows上での作業は終了です。
あとは、PCの電源を落として、USBメモリから起動させれば、ファームウェア更新画面が起動します。
(更新作業前にPC起動→DELキー→BIOS画面→優先BOOTドライブをUSBメモリに設定しておきます)

ファームウェア更新終了後、自動的に電源が切れるので、USBメモリを抜いてPCを再起動します。
再度SSD Toolkitを起動して、ファームウェアを確認。
無事に更新されました。

なお、公式で作業の解説ムービーもあります。(お姉さんの解説付き)→Youtube
(公式ページの右の方のお姉さんの下のWatch NowをクリックでもOK)
お姉さんが良い笑顔で話してくれていますが・・・誰でも英語がわかると思うなよ・・・!
と言いたいところですが、動画だけで何となく伝わってくるので、作業前に見ておくと良いかもです。
視聴後→とりあえず、お姉さんの名前がリアさんということはわかった!(キリッ)

ベンチマーク
換装前に速度を計測してみました。
計測環境はチップセット Intel B75、OS Windows7 64bit、SATA3.0接続、ファイルシステム NTFSになります。
比較用として、以前計測したIntel SSD 330 SeriesとSeagate ST2000DM001のデータも載せておきます。
PCは一緒なので、どれも条件は同じです。

CrystalDiskMark
SSD 330Series ST2000DM001 SDSSDHP-128G-G25

読み込み [MB/秒] 書き込み [MB/秒] 読み込み 書き込み 読み込み 書き込み
Seq 470.4 158.9 194.2 192.7 507.3 305.5
512K 413.9 158.9 59.32 96.09 320.3 293.8
4K 26.81 89.91 0.668 1.330 31.05 88.81
4K QD32 123.3 155.4 1.560 1.324 340.9 200.9

*モードはデフォルト(ランダム)です
*AHCI有効
速度結果と総評
はやっ!!! ほぼ公称通りの結果になりました。
Intel 330が特急だとしたら、SDSSDHPは超特急!? くらいの差がでています。
HDDは鈍行ですね。(でも車両数は圧倒的ですが)
殆どすべての項目で勝っています。
ここまで速いと、体感では変わらないと思いますが、それにしても速い・・・。

この性能のSSDが1万円前後で購入できるのは素晴らしいですね。
起動ドライブには最適の製品ではないでしょうか。





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