SSDとはどんなもんなのか、と思い買って置いたものの使ってなかった、シリコンパワーの『32GB Solid State Disk T10シリーズ SP032GBSS2T10S25』のレビューです。

【特徴】
- DDR2 DRAMキャッシュにより、プチフリ解消&製品寿命を延ばす
- S.M.A.R.T.機能、エラー訂正ECC、Wear Leveling機能で製品寿命を延ばす
- TRIMコマンド対応
NANDチップはMLCで、保証期間は3年。台湾製。→メーカー公式ページ
SATA2.0インターフェイス、コントローラはJMicron JMF616。
プチフリ(プチフリーズの略)という言葉を生み出した原動力である、JMicron製のコントローラですが、JMF616はプチフリ解消のためにDRAMキャッシュを搭載した改良、安定版のようです。
ちょっと心配ですが、シリコンパワーさんの製品説明にも『データアクセス時の遅延無し、シークエラー無し』などと、わざわざ書いてあるので、それなりに信用できるんじゃないでしょうか。
特に目新しい特徴はありませんが、SSDに必要な機能は備えているので、寿命的には期待できそうです。
SATA3.0が使えない旧型PCなら、SATA2.0なのもマイナスではないですしね。
それでは、ベンチマークです。
測定用PCは、CPU『Celeron G1610』マザーボード『ASUS P8B75-M LX PLUS』になります。
比較対象は120GB SSD『Intel SSD 330 Series』(SATA3.0)と2TB HDD『WD Green WD20EZRX』(SATA2.0)です。

SSD 330Series | WD20EZRX | SP032GBSS2T10S25 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
読み込み [MB/秒] | 書き込み [MB/秒] | 読み込み | 書き込み | 読み込み | 書き込み |
Seq | 461.3 | 157.1 | 147.5 | 145.3 | 202.6 | 47.84 |
512K | 409.2 | 157.6 | 42.65 | 83.82 | 171.2 | 31.97 | 4K | 24.79 | 85.70 | 0.594 | 1.181 | 18.30 | 7.379 |
4K QD32 | 118.8 | 119.4 | 1.492 | 1.203 | 35.95 | 7.366 |
*モードはデフォルト(ランダム)です
*数値は『MB/秒』です
*Trim(SSD)&AHCI有効
さすがにSATA3.0対応のSSDに比べると速いとはいえませんが、総合的に見てHDDよりは優位に立っていると思います。
ただ、読み込み速度は申し分ありませんが、書き込み速度が今一つな感じです。
ランダム4KB読み込み、書き込みは遅くないので、起動ドライブとしては及第点だと思います。
ただし、32GBなのでWindows7や8では容量的にきつめです。
搭載メモリが多い場合は、ページングファイル等を無効か削減、または他ドライブに移す必要がありそうです。
また、容量をつかう作業をする場合は、データ用ドライブを用意するなどの必要があります。
起動専用、ネット専用など割り切った使い方で、できるだけお金をかけたくないという人には良いのではないでしょうか。
それなりに気軽に試せる価格帯なので、SSD入門としても丁度良いかもしれません。
旧型のPC、ノートPCに載せ替えてみる、Ubuntuを入れてみる・・・などの使い方も面白そうです。
ただ、最近円安の影響で値上がりしています。
また3000円台で買えるようになるといいんですが・・・。
|