ショップの売れ筋を見ると、低価格帯の電源は完全にKEIANさんの独占状態。
ゴリとかブルとか、動物電源上等なネーミングセンスにも惹かれる物があります。
そのKEIANだらけな中、あえて玄人志向の低価格モデル『KRPW-L4-400W』(ATX12V Ver2.31準拠 400W)をチョイスしてみました。
上位版「KRPW-SS500W/85+」のレビューもあります。
パッケージはSSモデルと同じようなデザインです。
重さは少し軽いかなという感じですですが、軽すぎというほどでもありません。
見た目もごく普通のATX電源です。
ケーブル長や種類は公式ページに記載されています。
取り回しは問題無し。
ケーブル間隔は40cmの15cm、15cmで大きなケースでは少々きついかもしれません。
マイクロATXケースでは問題ありませんでした。
HDDの4ピンコネクタケーブルにSATA用コネクタが一つくらいあると文句無しだったかな。
長さもコネクタも延長、変換用パーツを使えばいいという話ではありますけど。
【KRPW-L4-400Wの特徴】
80%以上の変換効率(50%出力時)
ALL105℃電解コンデンサー
12Vシングルレーン
【保護回路】
過負荷保護(OPP)
過電圧保護(OVP)
短絡保護(SCP)
無負荷運転(NLO)
売り文句にもなっていますが、最大の特徴は12Vがシングルレーンということでしょうか。
12VはCPUやグラフィックスボードをはじめ、HDD等ドライブ系・・・一番使われる電圧です。
殆どの電源は2レーン(以上)仕様が多い訳ですが、2つに分かれていると両方にバランス良く振り分けないと電力不足に陥ってしまう場合があるわけです。
シングル(1)レーンですと、全て同じレーンで使用するので、合計の必要電力を考えるだけで済むと言うことになります。
まぁ、商品電力の激しいCPUやグラボ、HDDを何台も繋げるとかしない限り、深く考える必要はありませんが・・・。
ZU-400N | KRPW-L4-400W | |
---|---|---|
待機 | 1.7W | 1.2W |
アイドル | 59W | 56W | MHF | 73.8W | 69.9W |
OCCTPT(CPU) | 69W | 65.7W |
OCCTPT(GPU) | 76W | 71.3W |
*数値はその状態での最大値(ワットモニター TAP-TST8計測)
*MHF=モンスターハンターフロンティア ベンチマーク中のピーク値
*OCCTPT=PCに負荷をかけるソフト
旧い低価格400W電源(ZU-400N)との消費電力比較です。
一昔前(3年前)のZU-400Nに比べて3~4W、5%ほど低くなっています。
優秀と言ってもいいのではないでしょうか。
待機電力も最大値では1.2Wでしたが、1Wを切っている時間の方が長い状態です。
12cm静音ファンで音も静かです。
【総評】
価格を考えると優秀な電力効率。
サブPCや省電力PCならこれで十分な気がします。(消費電力が大きくなるほど80PLUSが活きる)
今回80PLUS電源が余ったのでそちらを使うことにしましたが、予備電源としていつでも使えるようにしておきたいと思います。
それにしてもクロシコさんも普通の安定したPCパーツブランドになっていますね。
苦労と思考的商品はもう出さないんでしょうか。
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