SATA3.0 (6Gbps)を利用するには、マザーボードが対応していることと、利用するデバイス(HDDやSSD)が対応している必要があります。
6Gbps(理論値)という速度は、SATA2の2倍にあたる速さです。
もう許してあげて! という速度アップですが、実際にその力量は発揮されているのか気になったので、SSDとHDDをそれぞれ3.0と2.0で速度を測定して比較してみたいと思います。
速度比較結果
WD20EZRX(SATA2.0接続) | WD20EZRX(SATA3.0接続) | |||
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読み込み [MB/秒] | 書き込み [MB/秒] | 読み込み | 書き込み |
Seq | 161.0 | 69.83 | 147.4 | 66.51 |
512K | 51.58 | 47.76 | 44.02 | 41.30 | 4K | 0.597 | 1.001 | 0.593 | 0.641 |
4K QD32 | 2.053 | 0.860 | 1.564 | 0.604 |
*モードはデフォルト(ランダム)です
*数値は『MB/秒』です
*Trim(SSD)&AHCI有効
SATA3.0対応 2TB HDD『WD Green WD20EZRX』の測定結果比較です。
特にSATA2.0とSATA3.0接続の違いはありませんでした。
WD20EZRXが対象なのを差し引いても、HDDの場合は、SATA2.0の転送速度で十分にその性能を発揮できるということになりそうです。
RAIDなどではまた結果が変わるのかも知れませんが、HDDの場合、通常使用ならSATA2.0で十分だと思われます。
SSD 330Series(SATA2.0接続) | SSD 330Series(SATA3.0接続) | |||
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読み込み [MB/秒] | 書き込み [MB/秒] | 読み込み | 書き込み |
Seq | 268.0 | 157.8 | 470.4 | 158.9 |
512K | 250.3 | 158.0 | 413.9 | 158.9 | 4K | 24.93 | 72.90 | 26.81 | 89.91 |
4K QD32 | 113.9 | 152.8 | 123.3 | 155.4 |
SATA3.0対応 120GB SSD 『Intel SSD 330 Series Maple Crest』の測定結果比較です。
これは大きな差がでました。
しかも差が現れた項目とそうでない項目が綺麗に分かれています。
差が出たのはシーケンシャルリードとランダムリード512KBです。
共に400MB/s台から200MB/s台へダウンしています。
書き込み速度と、4Kは殆ど変化が見られないので、この200/MBs台半ば付近がSATA2.0の限界値になりそうですね。
高速SSDはSATA3.0接続が望ましい
結論としては、SATA3.0対応SSDは3.0(6Gbps)で、HDDは2.0(3Gbps)で問題無し。
速いSSDを使う場合はSATA3.0が有利、HDDではSATA3.0の性能を引き出せない(必要が無い)、ということになるんじゃないかなと感じました。
逆に言えば、最大速度が250MB/s位のSSDはSATA2.0接続でも問題無いということかもしれません。
HDDの方結果逆じゃないの?
当方の環境ではこの結果でした。
若干遅いので確かにアレッ?となりました。
まぁ、一度しかやってないので、もう一度やればまた違った結果になるかもしれません。
対象がWD20EZRXですし、あまり信用できないかもですね。
SATA3の能力は使い切れそうに無いという結果がわかればいいかなと。
今度機会があればSeagateのHDDで試してみたいと思います。