H61チップセットのマザーボード『GIGABYTE GA-H61M-HD2』 (Micro-ATX)のレビューです。
LGA1155ソケット Sandy Bridge用の廉価版なチップセットですが、Ivy Bridge世代にも対応しています。
Intel H61 Express Chipsetスペック
Intel H61 Express Chipsetのスペックです。
同じく廉価マザーボードに搭載されているB75も比較してみます。
B75 | H61 | |
---|---|---|
プロセスサイズ | 65nm | 65nm |
最大TDP | 6.7W | 6.1W |
レガシー PCI | 有り | 無し |
内蔵グラフィックス | 対応 | 対応 | PCI Express | 2.0 (3.0はIvy Bridge以降対応) | 2.0 (3.0はIvy Bridge以降対応) |
USB | 2.0、3.0 | 2.0 |
SATA | 2.0、3.0 | 2.0 |
PCI Express 3.0は対応CPUを載せることで動作するようです。
これは3.0の機能を提供するのが22nm世代のCPU(つまりIvy Bridge以降)だからです。
B75との違いはSATAインターフェイスとUSBのサポートが2.0までなところくらいでしょうか。
SATA3.0は高速SSDを使う場合はあった方がいいとは思いますが、ぶっちゃけ2.0でも3.0でも体感ではあまり変わりません。
USBもまだまだ普及期に突入したばかりなので、2.0機器しか持っていない人も多いでしょう。
安くて拡張性は最低限で良いと割り切れれば、H61搭載の格安マザーボードはコストパフォーマンスに優れているといえます。
GA-H61M-HD2について
マザーボードの特徴は下記の通りです。
- Dual UEFI BIOSでBIOSの保護
- PCI Express Gen 3.0をサポート(Ivy Bridge以降)
- オール固体コンデンサ設計
- GIGABYTE On/Offチャージ機能によりUSB機器を短縮充電
- HDMI/ DVI/RGBの3つの出力端子を搭載
この価格帯でオール固体コンデンサ(キャパシタ)というのが嬉しいところです。
電解コンデンサも最近の物は何の問題も無いのでしょうが、膨張電解コンデンサの時代を体験した身としては、ALL固体コンデンサというだけで好感度大幅アップなのです。
他に注目なのは『GIGABYTE On/Offチャージ機能』ですね。
GIGABYTE製マザーボードの殆どの製品に搭載されているとのことですが、目の付け所がさすがです。
今回はCeleron G550を搭載で、用途は作業用サブPCなので普段は電源を切っています。
そんな時、さくっとUSBポートに挿して、USB機器の電源を取ったり、充電したりできるのは素晴らしい。
実際、管理人はUSBスピーカーや携帯電話の充電、USBメディアサーバーの電源用などに使っています。
USB ACアダプタでも良いじゃん、という話ですが、PCケースの前面USB端子は丁度良い高さにあるので使い勝手がいいんです。
HDMIとDVI端子が付いているのもデュアルディスプレイ的にグッド。
その他マザーボードの詳細なスペックは公式ページ(GIGABYTE On/Offチャージ公式ページ)をご覧ください。
また、組んだPCの記事はこちらです。
付属品はSATAケーブルx2、バックパネル、説明書、セットアップDVDと必要最低限です。
大きさは横約17.3cm、縦約22.5cm。
さすがMicro-ATX、箱もマザーボード本体も実にコンパクトです。
固体コンデンサはニチコン(Nichicon)製のようです。
電源回路は4フェーズ。標準的ですね。
機能的には最小限に抑えている感じですが、Dual UEFI BIOSやオール固体コンデンサなどで安定性にも配慮されていて、GIGABYTE On/Offチャージ機能のプラスアルファもアリと、価格に対しての品質は素晴らしい。
定格で利用するには何の問題も無いでしょう。
用途に合っていれば、満足できるマザーボードだと思います。
|